50代おひとりさま「王様の耳はロバの耳」

50代の地味な日常です。肩の力を抜いて身軽に軽やかに暮らしたいです

溢れた思い①

しばらく彼に逢うのは控えることにしました。


自分でもわかってた。


このままだと本当にキライになってしまいそうで頭の上でわぁんわぁんサイレンが鳴ってた。


私は彼のお仕事のことを何も知らない。


彼の24時間がどんな風に過ぎていくのかもほとんど知らない。


彼は2度起業に失敗している。

その借入があったことも返済が終わったことも教えてくれたと言うより知っている。


起業する話しが具体的になる前からきっとうまくいかないだろうな・・と漠然と思ってた。


もちろんそんなことは口が裂けても言えなかったけど、仕事の能力があるとか無いとかではなく彼は起業にはむかないと思っていた。


会社を整理してからは個人でお仕事をしていたんだと思うけど正直よく知らない。


ずっとずっと、どこかに勤めてほしいとお願いしていた。
起業する前の彼はプロ野球何年目かの選手並みの年収だった。


年に2回 夫婦で海外旅行へで行き驚くほどの買い物をしていたことも知ってる。


あの時みたいに稼いでほしいなんて言わない。
ただ、普通に勤めてほしかった。


何度となくこの手の話しをしては「わかってる」「考えてる」「心配しなくていい」と言われ続けて何年経っただろう。


私は彼に経済的に支えてもらっているわけでもなければ、妻でもない。


それでも彼がパートナーじゃなかったらもっと強く思いを伝えていたと思う。


でも彼だから言えなかった。


嫌われたくないんじゃない。
怒られるのが嫌で言えなかった。


年月が経つにつれて言葉と心が別々のことを話し始めていた。


いつの頃からだろう

彼と逢った後はその反動で気持ちが落ちる様になった。


どうしてこの年齢でこんなことで不安にならなくちゃいけないのか
心配しなくていい・・なんて無責任な事言うな



だんだん彼への不満と怒りの様な気持ちが芽生え始めていた気がする。


彼の前ではわかったフリをしてただけでホントはずっと半怒りだった。


あなたは結局言い訳ばっかり
何かと色んな理由を並べるけど、結局自分で何とかしようとはしない。
まだ誰かを頼って何とかしようとするの?
そうやってダメだったんじゃない・・。



男の人に限らず、ある程度の年齢になれば人はみんなそれまで生きてきたプライドや意地みたいなものがあるからとても厄介だと思いませんか?



続きます