50代おひとりさま「王様の耳はロバの耳」

50代の地味な日常です。肩の力を抜いて身軽に軽やかに暮らしたいです

ロマンチスト

「何歳になっても女の人って好きな人にご飯作ったり世話したいもんじゃないの?」


ある日彼がそんなことを言った。


「そんなわけないでしょ!」「どんな幻想?」


内心めちゃくちゃ驚いた。


前に何かの記事で、中高年の結婚は男性は恋愛要素を強く求め、女性は生活の安定を求める。
という様なことが書いてあった。



もちろん男性も女性もそれだけじゃない。
心の安定ありきの話しです。



同じ様な話しを以前にもしたことがあって
私の姉にはずいぶん長くお付き合いしているパートナーがいますが結婚は全く考えていないと言う。
その理由が「結婚するなら専業主婦になることが前提」だからだという。


「お姉さんはいま自分一人の生活に不自由がない。結婚したら相手の用事が増えるし妻としての責任も発生する。経済的に楽になるわけでもないのに何のために結婚する必要がある?」と言うものだった。



姉のパートナーは料理人さんです。
なので帰宅時間も深夜に近い。帰宅してから軽く食事もする。
確かに姉の生活リズムも変化するだろう。



今は土曜の夜にやってきて週末を一緒に過ごすことで満足しているらしい。
彼は色々あって収入面でも姉より劣るのだと思う。



姉は若い頃から老後のことも見据えてマンション購入から資産運用までしっかりやってきた人です。
時々「〇〇さんは優しくていい人だけどお金がなさすぎる」と愚痴っていたな。



最初に姉の話しを聞いたときは半分くらい理解できなかったけど、今はわかる気がする。


初めてそんな意見を聞いた時は姉のことを少しドライすぎるんじゃないかと思ったりもしたけど、そう思うことで2人の関係を続けてこれたのかもしれないし女としてきっと一抹の寂しさも葛藤もあっただろうと思える。



私は専業主婦になりたいとは思わないけど、人生のパートナーに「恋心」だけを求めるほど若くはない。



好きな気持ちだけで一緒に暮らしてパートナーのお世話をしたいと思う40過ぎの女性がいるだろうか?



私の場合はとにかくその人の生きる姿勢が大切。真面目に働いていることは大前提も大前提!世間の定年といわれる年齢が近づいてきて「仕事」はその人そのものの生き方を表している様な気もする。


今日が楽しければいいやん!的な生き方を求める人とは共に歩けない。



欲しいのは主人ではなく人生のパートナー。


料理も片付けも掃除も洗濯も人生プランも丸投げされるのはもうたくさん。



男の人はロマンチストなんだな。




一緒に暮らすという選択肢を外せば私の悩みも軽くなるのかな・・。



※彼とお出かけした比叡山で食べたお蕎麦
衣9割エビ1割天ぷらもいい想い出です。